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国宝とか、重要文化財とか。
そういう称号よりも、その奥にある
大事に思う気持ちが大事なんだと思った。 |
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東福寺には、国宝や重要文化財が数えきれないほどあります。この方丈庭園の奥にある、龍吟庵という建物は国宝だそうですし、さっき歩いてきた臥雲橋は重要文化財だとか。重要文化財をみんなが踏んで歩くなんて、恐れ多いのかも。でも、そういう称号は、あとからパンフレットを見て納得するぐらいでちょうどいい、なんて言ったら失礼でしょうか。先に国宝だ、重要文化財だ、という頭で見てしまうと、その場にひれ伏してしまうような感じで、はー、とか、ほー、とかいう溜息ばかりで。でも、そんな称号を知らなくとも、こうやってぺたん、と畳の上に座って眺めてみると、作り手の想いや時の重みが、すっと心に流れ込んでくる。こんなにすてきなものは、いつまでも大事にしなくちゃね、と自然に思える。きっと、それがいちばんいいことなんだなぁ。 |
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