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音楽とお花で
みんなが気づくこと。 |
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ご主人である鵜飼治二さんと、女将さんである真澄さんは、大学時代にコーラス部で知り合われたそう。ご主人のバリトンに女将さんが聞きほれて…かどうかは内緒だそうですが、だからお二人とも音楽好きでいらっしゃるのです。近又さんには洋の間もあって、そこではいつも音楽が流れています。そして時々、このお庭で音楽会も催されています。時にはハープ、時には鼓の音色が、緑に満たされたこのお庭から、天に向かって美しく立ち昇ってゆくさま。お部屋の空気感、そしてお料理。それらが織りなす風情が、女将さんご自身、とても気に入っておられるそうです。演奏する人もうっとりしながら弾き、お客様も吸い込まれるように聴き入っておられるのだとか。また、生け花もきちんと嗜まれる女将さんは、季節や時候の花を、坪庭に生ける花には品位をもって、階段を上がったところに飾る花には心がハッとする鮮やかさも考えて表現しています、とおっしゃっていました。伝統の音楽、伝統の生け花。それらがこのお家にあることで、このお家が刻んできた時のしずくが、おそらくよりいっそう認識されるのです。そしてご主人、女将さん、料理長、お客様、みんなみんなが、このお家やお庭をもっと好きになるのです。 |
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